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あかるく こころゆたかに たくましく シカゴ双葉会日本語学校全日校幼稚部

 学校経営についてpolicy


幼児教育の意義とすみれ幼稚園の役割

教育基本法第2章第11条に「幼児期の教育は,生涯にわたる人格の形成の基礎を培う重要なものである」と規定されている。この「生涯にわたる人格の形成の基礎」とは,具体的にはその人の中にはぐくまれるいわゆる「魂」のような部分,つまり「心の底から湧き出る,相手を思いやる心」の育成と考える。
子供は大人によって命を守られ,愛され,信頼されることにより,情緒が安定するとともに,人への信頼感が育つ。そして,身近な環境(人,自然,事物,出来事など)に興味や関心をもち自発的に働きかけることを通して,次第に自我が芽生えてくるものである。さらに,大人との信頼関係を基にして,子供同士の関係を保つようになってくる。つまり,人が生きるために必要な諸能力を身につけていくためには,大人を基点に様々な人々と出会うことが大切であり,幼児期には子供同士による育ち合いが重要な環境になっていくということである。よって,形に表れる二次的な結果(身に付いた能力)の根底には,「人とのかかわり」が育ちの核になる環境を脈々とつくっていく必要がある。
このような「人格形成の基礎」を培っていくための望ましい環境を豊かに創り上げることが難しい異国の地,シカゴにおいて「すみれ幼稚園」がその任を遂行し,幼児教育の重要性を保護者等に丁寧に紡ぎ,伝え育てていく役割は大きいと考える。                                     


本園の教育理念

保護者から預からせていただいている子供たちの尊い「命」と限りない「可能性」を拓き,「夢と希望」をはぐくむために,常に学ぶ主体者である子供に価値判断を置く。そして,教師としての使命感を自覚し,自ら研鑽を積み,質の高い保育を実践することで,保護者や双葉会,地域から信頼される幼稚園教育の充実に努めていく。

本園の教育方針と目指す教師像

本園が目指す子供像を育てるために,学校教育法に示された「幼稚園教育の目的及び目標」に沿い,なおかつ「幼児期は人格形成の基礎となる人生において最も重要な時期であること」を全教職員がつよく自覚し,幼児教育の特性である「日常の遊びの中から知的好奇心と豊かな情操,集団への適応性が育つ」ことを心がけて,めざす教師像を明確にして園児教育にたずさわる。

<めざす教師像>
・笑顔いっぱい・教育的愛情をもって子供とかかわる教職員
・教師としての資質と指導力を高める教職員
・信頼される園づくりにむけ協働する教職員
また,幼稚園教育要領により5領域を幼児の経験や活動の中に取り入れ,年少組(3歳児),年中組(4歳児),年長組(5歳児)の姿を想定し,教育活動を行う。

各組の姿

(1)年少組(3歳児)

1期(4月〜5月)

2期(6月〜7月)

3期(9月〜12月)

4期(1月〜3月)

 

姿

 

 

○園生活に期待し、喜んで登園する子どももいるが、初めての集団生活に緊張して黙り込んだり、不安げに見ていたり、泣いたり、自分の気持ちのままに動き回って遊ぶ子どもなど、様々な姿が見られる。
○身の回りの事を、教師に助けられながら行ううちに、少しずつ自分でやろうという気持ちになる。
○表情や態度や言葉で、してほしいことを伝えようとする。

○友だちの持っている物や遊びに関心をもち、真似をしたり一緒に遊んだりして、友だちに関わっていくようになる。
○教師と一緒に過ごすことで、安定する子もいる。
○自分の思いを出せるようになってくるが、それぞれの思いのぶつかりあいからのトラブルも多くなってくる。

○夏休み明けは、登園を嫌がったり、遊びの取り組みが逆戻りする幼児もいるが、教師や友だちと関わったり、気に入った遊具に触れたりするうちに、徐々に園生活のリズムを取り戻していく。

○基本的生活習慣をはじめ、何でも自分でやってみようとする。

○自分のイメージを、言葉や動作などでできるようになる。

○園生活が安定し、いろいろな遊びに自分から参加しようとするが、個人差がある。

○気の合った友だちと遊んだり、言葉のやり取りをしたりして楽しんで過ごすようになる。

○基本的生活習慣をはじめ、身の回りの始末など、自分でできるようになる。















(2)年中組(4歳児)

T期(4月〜5月中旬)

U期(5月中旬〜7月)

V期(8月〜12月)

W期(1月〜3月)

  

 

 

 

姿

 

 

○新しい生活に不安を抱いたり緊張したりする子どももいる。教師や知っている友だちと一緒に行動することで安心感や信頼感をもつようになる。

○好きな遊びを見つけ遊びだす子が多い。

○新しい生活が安定し、心にゆとりが出て自分の思いを出せるようになったり、遊びの場が広がったりと、活発に行動するようになる。

○友だちへの関心が出てきて、かかわって遊ぶことを喜ぶ。しかし、そのつながりは興味の対象により流動的である。

○新しい遊びに積極的に参加する子が多いが、戸惑いを見せる子もいる。

○長い休みが続いたことで、不安を示す子もいるが、休み中の様々な経験を通して、一学期に比べ、その子なりに成長が見られる。

○個々の興味や関心が広がり、自分なりにやろうとする姿や、頑張ろうとする気持ちが見られる。

○自己主張が盛んになる中で、思いの食い違いによる葛藤の場面が増えてくる。

○行動範囲が広がり、遊びへの取り組みも意欲的になり、自分なりの目的をもって遊ぶようになる。

○きまりを守ろうとする気持ちが芽生え、問題がおきた時、自分たちで解決しようとする姿が見られる。また、ルールのある遊びも楽しむようになる。

○仲の良い友だちとのつながりを深め、自分の思いばかりでなく相手の思いも受け入れてお互い歩み寄ろうとする。



(3)年長組(5歳児)

1期(4月〜7月)

2期(8月〜12月)

3期(1月〜3月)

姿

○年長なったことを喜び、期待をもって行動する姿が見られるが、緊張感や不安な状態も見られる。

○友だちが増え、遊びが広がり、園生活への自信も出てきて伸び伸びと生活するようになる。

○何人かが一緒になって遊びを進めるが、友だち同士の力関係や遊びに対する考え方の違いから、ぶつかり合いも多くなる。

○力一杯身体を動かすことを好み、頑張ろうとする気持ちが高まり、皆で一つの目的をもって何かをやり遂げようとする。

○遊びの内容が豊かになり、共通の課題を持ってグループの友達と考えたり、工夫をしたりすることを喜び、身の回りにある素材を生かして遊びを楽しむようになる。

○今までの経験がいろいろなところで生かされ、遊びを深めたり充実させたりするために友達と相談したり工夫したりして、活動を発展させるようになる。

○もうすぐ一年生という自覚が生まれ、自信をもって行動するようになる。

○身近な自然現象や社会事象に対する関心が強くなり、よく見たり考えたり話し合ったりするようになる。











教育目標

(1)総括目標『明るく,心豊かに,たくましく』
(2)具体目標
   @ 自分の思いを素直に話せる園児
     (知:愉しく→やっていることが分かる,できる)
   A 自分のことができる園児 (徳:仲良く→友達がいる)
   B あきらめずに頑張る園児   (体:元気よく→辛抱強い,粘り強い)
   C いろいろな人たちとコミュニケーションができる園児
     (国際理解 自国文化理解,異国文化理解,コミュニケーション,平和,人権)
(3)各組の教育目標
   @ 年少組
     ○幼稚園の様子がわかり,安定感をもって生活できるようになる
     ○基本的生活習慣や,身の回りの事を自分でできるようになる。
     ○自分の思いや要求,経験などを,言葉やさまざまな方法で表現する。
   A 年中組
     ○園生活を楽しみ,教師や友だちとのかかわりを深める。
     ○いろいろなことに興味をもち,経験を広げ,自分をのびのび発揮して遊ぶ。
   B 年長組
     ○園生活を楽しみ,意欲的に遊びや生活に取り組むとともに,主体的に行動して充実感を味わう。
     ○友だちとの関わりを深め,心を通わせながら,目的を成し遂げる喜びを味わう。

今後の方向性として捉えためざす幼児像


 (1) 自然と食,厳しい自然環境の中で,エネルギー一杯に伸び伸びと体を使い遊べる子 
  幼稚園教育要領の中の「健康」の内容に食育が盛り込まれ,今,幼児への食環境の警笛が鳴らされている。本園は,シカゴの厳しい自然のため年間を通じて戸外遊びが出来る環境ではなく,肥満が深刻な問題として取り上げられる「食文化圏」にある。今一度日本の食文化を見直し,室内での遊びを抜本的に改善していくことなしには,幼児期の特性に見合ったエネルギーを培うことはできない。

 (2) 世代間,地域,家庭,園生活等で多様な人々と自ら関わる「人」が大好きな子
  幼稚園教育要領の領域の重要なものの1つに「人間関係」がある。「自分の思ったことを相手に伝え,相手の思っていることに気付く」「友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付き守ろうとする」等幼児同士の関係からはぐくむべきことが明記されている。さらには「高齢者をはじめ地域の人々など,自分の生活に関係の深いいろいろな人に親しみをもつ」とあり,正に幼児期が多様な人々と出会い,様々な社会のルールを自ら学ぶ出発点であると理解できる。大人に教えられる一方向だけではなく,幼児自身の自主自発の中から豊かな生活体験を通して身につけていくためには,「折り合いをつけながら,助け合う精神」を世代間,地域の人々とのかかわりを通して,幼児期から味わわせたいものである。

 (3) 好奇心・探求心に溢れ知恵を働かせて環境に関わる子
  幼稚園教育要領に「環境を通して行う教育」の重要性や具体的な特質を明記している。それは,「子供自ら関わる環境」の重視であり「幼児との生活を大切にした環境」である。幼児が自ら興味や関心をもって環境にかかわり試行錯誤を経ながら,ふさわしい関わり方を身につけていくことを意図するということは,幼児の視点からすると自由感にあふれる教育である。生活の中で身につけていく能力は,潜在的な可能性を引き出し,自ら応用できる力につながっていく。

 (4) 国境を越え,環境を超え,様々な人を受け入れられるしなやかな心をもつ子
  幼児期における国際化社会に向けた国際人育成とは,外国人など,自分と異なる文化に親しみをもつことが出発点になる。本園はアメリカのシカゴにあり,生活そのものが異文化にある。そこでは,どのような環境の人々にも門戸を広げ受け入れ,自らを表現し,その中に,日本人としてのアイデンティティーを確立するしなやかな心を培いたいものである。

 (5) 自分を大切にし,人を大切にし,自然を大切にする思いやりのある子
  幼児期の発達の特徴として「道徳心の芽生え」や「規範意識の芽生え」が挙げられる。その芽生えを豊かに培うには,基本的な生活習慣の形成を図ると共に,周りの大人の信頼関係に支えられ,自己を発揮し他の幼児と関わる中で他人の存在に気付きお互いに思いを主張する体験が望まれる。人に対する信頼感や思いやりは,葛藤やつまずきを体験し,それらを乗り越えることにより次第に芽生えてくる。また,「きまり」の必要性に気付くためには,「自己を発揮しお互いの思いを主張する」ことをベースに折り合いをつけることを体験し,自分の気持ちを調整する力が育つようにする事が大切となる。人への尊厳と同時に人は自然の中で生かされているという「畏敬の念」をはぐくむことも大事にしていきたい。


幼稚園教育の5領域

文部科学省が定める幼稚園教育要領に準拠し,健康・人間関係・言葉・環境・表現の5領域にわたって活動をします。

健康:   健康な心と体を育て,健康で安全な生活を自ら作り出す力を養う。

人間関係:他の人々と親しみ,支えあって生活するために,自立心を育て,人とかかわる力を養う。

言葉:   経験したことや考えたことなどを自分なりの言葉で表現し,相手の話す言葉を聞こうとする 意欲や態度を育て,言葉に対する感覚や言葉で表現する力を養う。

環境:   周囲の様々な環境に好奇心や探究心をもってかかわり,それらを生活に取り入れていこうとする力を養う。

表現:   感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,豊かな感性や表現力を養い,創造性を豊かにする。                         
                                  



information

シカゴすみれ幼稚園


2550 N Arlington Heights Rd, Arlington Heights, IL 60004
TEL.847-590-5700
FAX.847-590-9759
E-mail: yochien@chicagojs.com